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古来、マカはアンデスの人々に珍重されてきました。マカ(MaCa。スペイン語)という名前の語源は、ギリシャ語のLe
pidion「小さな片鱗」で、マカの実が小さな卵のような形をしていることからつけられたといわれています。
マカはアブラナ科の植物で、インカ帝国の時代には特権階級に供され、アンデス高地で栽培されてきました。
インカ帝国は1532年にスペイン軍によって征服されましたが、マカにちなんでエピソードが残されています。
皮肉な話ですが、もし、アンデスでマカが栽培されていなければ、スペイン軍は戦闘力を失い、インカ帝国は滅ぼされずにすんで歴史は変わっていたのかもしれません。
マカにもさまざまな種類があり、そのうちの11種類がペルーのアンデス地域に分布しています。
栽培の中心地は、ボンボン高原というアンデス山脈の高地で、赤道直下、海抜4000mを超えるため、日中は強い日ざしにさらされますが、夜になると零下10度まで気温は下がります。また、高地のため風も強く、年間平均気温は7度以下とたいへん厳しい環境にあります。
高品質のマカは、このような自然環境の中で、豊かな土壌を持つ、ごく限られた村々で栽培されてきました。特に、色の濃いマカ・モラーダは現地でも貴重なものとして、大事に
されています。最近では、マカのブームにより3000mの農地で、化学肥料によって栽培
されたものも多く、これらはやはり品質的には劣るようです。
マカの主成分はタンパク質で、各種の必須アミノ酸を多量に含んでいます。必須アミノ酸
は、全身の細胞組織をつくり、生命を維持するために欠かせない栄養素ですが、体内で合成
することができないために、食事によって食品から摂取しなくてはなりません。
しかし、ふだんの食生活のメニューでは、
良質なタンパク質はどうしても不足しがち
になります。マカが、アンデスで栄養補給
の必需品として珍重されてきた理由がここ にあります。
そのほかにも、ビタミンBl、‰、臥、鋸、 Eや、カルシウム、リン、鉄、亜鉛などの
ミネラル、アルカロイド、アントシアニン、
サポニン、テルペノイド、ステロイド、デ
キストリンなどのフラボノイドや活性成分
も豊富に含まれています。
マカに必須アミノ酸が多量に含まれて
いることは前章で述べましたが、その中でも特に豊富なのがリジンとアルギニン です。
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